エンジニアリングプラスチック
加工実績豊富な
エンジニアリングプラスチック
エンジニアリングプラスチックは、強度に優れ、耐熱性の高い樹脂です。工業用の機械部品として広く使われています。サンブレーンでも加工実績が多く、最も得意としています。当社では汎用プラスチックより高価なエンプラの加工をほぼ自動化することでコストの削減を図っています。また湿式加工で約1000個/日の製作が可能なので、表面の仕上がりが美しい製品を大量ロットでご提供できます。
エンジニアリングプラスチック素材一覧
- PTFE
テフロン - MCN
MCナイロン - PA6
6ナイロン - PA66
66ナイロン - PC
ポリカーボネート - PCTFE
三フッ化エチレン - PET
ポリエチレン
テレフタート - POM
ポリアセタール - PVDF
ポリフッ化
ビニリデン - PFA
- UHMW
超高分子量
ポリエチレン - PBT
ポリブチレン
テレフタレート
PTFEやPCTFEといったフッ素樹脂は優れた耐熱性という点から
スーパーエンプラに分類されることもあります。
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PTFE(テフロン)
耐熱連続使用温度が高い樹脂。非粘着性で磨耗係数が低く、耐薬品性や電気特性に優れます。ただし、機械的強度が弱い、磨耗性があまりよくない、他の樹脂に比べて高額という面もあります。用途はガスケット、シール材、各種コーティング材、電気絶縁部品など。
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テフロン -
MCN(MCナイロン)
機械的強度、耐摩耗性の両方を兼ね備えています。ゴミ、粉塵など細かい粒子を自己に吸収し埋没するので、相手材を傷つけない特長があります。また、注型方式で製造するので大きなサイズが成型できます。その反面、吸収率が他の樹脂に比べて高いため寸法変化が大きいことや、素材加工(特に大きな素材)の際に切削条件や切削工具の選定が難しい、強酸に耐えないという特徴があるため用途や環境を選びます。
用途は、軸受け、ライナーなどの摺動材、ローラー、ロール、ガイド、車輪など多岐にわたります。MC901という名称で表記されることがよくあります。その他、材料メーカーによってはCNNB、MCN550といった商品名でラインナップしています。 -
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MC901 -
PA6(6ナイロン)
耐坑張力、耐摩耗性が良い素材です。弾性があり、耐疲労性に優れています。異物を内部に吸収し、表面はナイロンのみの状態になるという特徴があります。デメリットは、吸水性があり寸法変化が起きること、粘りがあるため機械加工がしにくいこと、強酸に弱いことが挙げられます。用途はローラー、ロール、ワッシャー、ブッシュ、スリーブなど。
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6ナイロン(M) -
PA66(66ナイロン)
6ナイロンよりも結晶化度が高く、機械的強度に優れています。摩擦係数が小さく、耐摩耗性が高いことも特長の1つ。自己潤滑性も優れています。機械材料に向いていますが、吸湿性が高いので、設計上配慮する必要があります。
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66ナイロン -
PC(ポリカーボネート)
汎用エンプラで唯一透明性がある素材です。吸水率が小さく、寸法安定性も良好。耐衝撃性や耐熱性、低温特性、電気特性も優れています。その一方で、耐薬品性に劣りストレスクラックを起こしやすいという欠点があります。用途は光学関連部品、電気・電子機器部品など。
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PC
PCTFE(三フッ化エチレン)
PTFEと同じく、分子中にフッ素を含む「フッ素樹脂」の一種。耐熱性や耐薬品性ではPTFEに劣りますが、機械的強度、光学的性質に優れています。用途はバルブ、ガスケット、半導体製造装置など。
PET(ポリエチレンテレフタート)
耐熱性、耐薬品性、機械的性質、電気的性質に優れており、コストパフォーマンスの高い素材です。透明性や強度も高く、ガスバリアー性がよいことから、主にPETボトルの素材に使用されています。
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POM(ポリアセタール)
機械加工性が良く、寸法公差が出しやすい素材です。機械的強度、耐熱性など諸特性がバランスよく保たれています。表面仕上げも容易です。ただし、ナイロン樹脂に比べると耐摩耗性が劣り、スチームや蒸気で劣化が生じます。また、強酸、強塩基での使用に難点があります。
用途は、一般機械部品、各種エンジニアリング部品、ローラー、メタルなど。ジュラコンという名称で表記されることがよくあります。その他、材料メーカーによっては、ポリペンコアセタール、ベスタール、といった商品名でラインナップしています。
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ジュラコン黒 -
PVDF(ポリフッ化ビニリデン)
良好な機械的、熱的、電気特性に加えて、優れた耐薬品性を持った高結晶性素材です。
用途は半導体・液晶関連部品、電子機器部品、食品工業関連機械部品、医療機器関連部品など。
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PVDF
PFA
化学的・電気的・機械的特性及び表面特性を示すと同時に、溶融成形できる熱可塑性樹脂としての特性も持ち合わせています。ほとんどの薬品に対して侵されることがなく、化学的安定性の高い材料のため、強活性の化学薬品に定常的に接触する半導体分野向け部材の成形材料に最適です。
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UHMW(超高分子量ポリエチレント)
すべりの良い、耐摩耗性に優れた樹脂です。軽負荷での耐摩耗性は抜群で、耐衝撃性にも優れています(破壊されない)。耐寒性、耐薬品性に優れており、食品衛生上無毒という特長もあります。一方、熱膨張率が大きい、機械的強度が弱い、表面硬度がやわらかいため傷が付きやすい、耐候性が悪いという面があります。
用途はホッパーなどの内張用ライニング材として、各種ガイド、レール、シュート、ライナー、軽負荷における軸受け、ローラー、滑り板など。
材料メーカーによっては、タイバー、ニューライトといった商品名でラインナップしています。
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UHMW-ASB -
PBT(ポリブチレンテレフタレート)
非常に優れた電気特性、長期的な熱安定性があります。常温では、強アルカリ以外の薬品に物性低下はほとんど認められません。また安定した耐候性も特徴です。AV機器内の機能部品、OA機器、自動車部品、コネクタ部品などに使われています。
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PBT(G30NC)